新築住宅工程チェックの意義

~第3者の建築士による工事監理の意義~

チェック

近年、不況やデフレの影響によりローコスト住宅を売りとするパワービルダーによる住宅が多くなっています。
ただ、現在の厳しい価格競争により建築費を圧縮させるために協力業者に無理な価格や工期で発注せざるを得なくなり、人件費削減により少ない現場監督さんによる複数物件の掛け持ちなどにより、結果として手抜き工事が発生し、欠陥住宅が出来てしまうのが現状ではないでしょうか。これは、ローコスト住宅メーカーも大手ハウスメーカーも同じと考えます。

どの住宅も、工事監理が適切に実施されているか若しくは現場監督さんが現場の管理をきちんとしていれば問題のある住宅とならずに済むのですが、工事監理者さんや現場監督さんも数棟からひどい場合には、10棟以上の現場を1人で掛け持ちしていて、職人さんの手配や材料発注など工期を守るための工程管理に追われ、建物の施工や品質の管理を行うのは難しい状況が多く見られます。

建築士

建築主様は、住宅メーカーは選べても現場監理者さんや現場監督さんを選ぶことは難しく善し悪しの判断をする事は現実 的に無理な事です。そこで一つの方法として、建築主様が信用できる第3者の建築士による検査を入れる事が出来れば 安心感が得られトラブルを未然に防ぐ事ができるのではないでしょうか。
また、私の経験上、建築工事における欠陥については、現場監督さん不在な場合を除けば故意な場合は非常に少なく、 工事に対する無知やうっかりミスの場合がほとんどです。

ですから、第3者の建築士を入れる事により施工者も適正な品質の工事をやらねばと考え良い緊張感が生まれ、本来の 施工者のチェックと第3者の建築士との2重チェックが行われうっかりミスなどは少なくなります。
ローコストの住宅にて建築コストを抑えて、建築中の複数回の第3者検査を入れたとしてもそれでも大手ハウスメーカーの 高額な住宅を購入するよりは、かなり安く購入する事ができ安心な住宅を手に入れる事ができるので一石二鳥ではないでしょうか。

新築住宅工程チェックの流れ

基本的に各調査、スケール計測・目視にて行います。
事前にこちらの必要書類をご用意下さい。

打ち合わせ

売主・買主・工務店・建築主と検査担当者との打ち合わせ
新築工事調査の場合は、原則着工前
検査方法検査方法及び進め方などの打ち合わせ・図面の確認

第1回現場検査

捨コン打設前、敷地に対しての建物配置及び掘方確認
地盤改良のチェックが必要な場合には、この時行います。(施工報告書との照合)

第2回現場検査

基礎配筋検査(鉄筋の太さ、間隔、継手、補強、かぶり厚さなど)
防水シートの確認

第3回現場検査

ベースコンクリート打設立会い
(打設方法、生コン強度、出荷時間、伝票確認など)

第4回現場検査

立上りコンクリート打設前立会い
(アンカーボルトの位置、型枠の清掃状況、打設方法、生コン強度、出荷時間、伝票確認など)

第5回現場検査

基礎コンクリート出来型、アンカーボルト位置・高さ、土台の水平、基礎パッキンなどの確認

第6回現場検査

上棟後、耐力壁の位置、金物、筋交い接合部、構造用合板構造用合板の留め付け、構造躯体の確認

第7回現場検査

断熱材(種類、隙間、留め付け、気密など)・防水(種類、防水下地材の留め付け、防水紙の重ね、手順など)の確認
※施工状況により2〜3回現場にて確認を行う場合有り

第8回現場検査

石膏ボードなど下地を張る前に配管や配線を確認
外部もできれば、コーキング状況、留め付け状況など確認

第9回現場検査

内装仕上げ工事前、下地の状況を確認

第10回現場検査

完成後の検査
傷、汚れ、立て付け、設備機器の可動状況など確認

新築住宅工程チェックの価格

下記金額は木造1戸建て住宅 延べ床面積115㎡(35坪)までの料金です。
鉄骨造・RC造・混構造などの特殊な場合、地下室のある建物、地上3階を超える建物、延べ床面積が115㎡(35坪)を超える建物、店舗併用住宅、2世帯住宅など特殊な場合は、別途お見積させて頂きます。

プラン別価格表

新築住宅工程チェックフルサポート①~⑪

¥450,000-(税別)

新築住宅工程チェック(簡易版)①③⑥⑦⑧⑪

¥240,000-(税別)

新築住宅工程チェック(ピンポイント)②~⑪の内1回あたり

¥60,000-(税別)

業務完了後の面談での報告相談の場合は、別途10,000円(税別)
メールでの相談は無料対応

※各回の業務報告は、万が一の手直し等があった場合を考え素早く対応する必要があるので、すべてメールにて送付させて頂いています。郵送となると、工事が一旦ストップする事となりますのでご注意下さい。

必要書類について

新築住宅工程チェックをご希望の場合は、以下から新築住宅工程チェック必要書類一覧をご確認の上、書類をご用意下さい。

新築住宅工程チェック必要書類一覧(PDF)をダウンロードする

参考エリア

  • 三重県
  • 愛知県
  • 岐阜県

※遠方の場合は、別途交通費が必要となる場合があります

キャンセル規定

契約締結後、初回打合せ前日まではキャンセル料金はかかりません。
現場検査実施後のキャンセルについては、出来高にてキャンセル料金の精算を行います。

一級建築士の公認ホームインスペクターが住宅診断致します

お問い合わせはこちら0594-48-3166mzoffice@topaz.plala.or.jp月〜土曜 9:00~18:00(お盆・年末年始・祝祭日除く)